書評
―上田 敏 千野直一 岩倉博光 編集―リハビリテーション基礎医学
大川 嗣雄
1
1横市大
pp.326
発行日 1984年4月10日
Published Date 1984/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105155
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リハビリテーション医学は,わが国でも医学会が発足して20年という成人の域に達し,専門医・認定医制度も生れた.しかし,一方では国公立大学には正規の講座がなく,アカデミズムというレールからは外れているようにさえ見える.いろいろな調査をみても,リハビリテーション医学は,プラクティカルなものとして欠かせない分野とは考えられても,独立の学問としての一分科としては疑問に思われているのが日本の医療界の現状であろう.
このことは,とりも直さずリハビリテーション医学の持っている有用な技術や知識が,真の科学あるいは医学としての基礎に裏打ちされているかを問われているのである.
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