Japanese
English
特集 リハビリテーション看護
呼吸器疾患のリハビリテーションにおける看護
Rehabilitation Nursing for Respiratory Disease.
伴内 勝子
1
,
小野田 育代
1
,
角田 靖江
1
,
斎藤 京子
1
,
栗原 典子
1
,
寺田 静子
1
,
古賀 良平
1
Kachiko Bannai
1
,
Ikuyo Onoda
1
,
Yasue Tsunoda
1
,
Kyoko Saito
1
,
Noriko Kurihara
1
,
Shizuko Terada
1
,
Ryohei Koga
1
1国立療養所東京病院
1Tokyo National Chest Hospital.
キーワード:
呼吸不全
,
ADL拡大
,
術後肺合併症
Keyword:
呼吸不全
,
ADL拡大
,
術後肺合併症
pp.605-610
発行日 1985年8月10日
Published Date 1985/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105431
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緒言
高齢化社会の到来と,重工業化,交通渋滞などによる大気汚染により,呼吸器疾患はさらに様相を変えつつある.老人の死因のトップは相変らず肺炎など呼吸器疾患であるといわれている.「呼吸を楽にしてあげる」ということは,ヘンダーソンの「看護の基本となるもの」の中の第1項目に挙げられているように,患者の望む,最もニードの高いものであり,日常看護の中でもその対策に苦慮するところである.われわれの病院は胸部疾患専門病院として,肺結核や肺癌,そして最近は多くの呼吸不全など様々な呼吸器疾患をかかえているが,そのリハビリテーションはここでも大きな問題のひとつになっている.呼吸器疾患のリハビリテーションを考える場合,大きく,2つ,すなわち内科的呼吸器疾患に対するリハビリテーションと,肺外科手術症例に対するリハビリテーションとに分けて考えた方がよい.そこで今回は呼吸不全管理病棟(RCU)と,外科病棟(ICU)を中心に,われわれがルーチンに行っている方法を紹介し,御参考に供したい.すなわち呼吸不全患者のADL拡大への試みと,術後肺合併症防止に対する試みである.
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