Japanese
English
調査
一国立療養所における脳卒中リハビリテーションの現状
The Current Status of Stroke Rehabilitation in a National Sanatorium Hospital.
里宇 明元
1
,
峯尾 喜好
1
,
儀武 三郎
2
,
富安 忠雄
2
,
石原 傅幸
2
,
青柳 昭雄
2
,
千野 直一
3
Meigen Liu
1
,
Kiyoshi Mineo
1
,
Saburo Yoshitake
2
,
Tadao Tomiyasu
2
,
Denko Ishihara
2
,
Akio Aoyagi
2
,
Naoichi Chino
3
1国立療養所東埼玉病院理学診療科
2国立療養所東埼玉病院内科
3慶応義塾大学医学部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Higashisaitama National Sanatorium Hospital.
2Department of Internal Medicine, Higashisaitama National Sanatorium Hospital.
3Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Medicine.
キーワード:
脳卒中リハビリテーション
,
現状分析
Keyword:
脳卒中リハビリテーション
,
現状分析
pp.521-527
発行日 1985年7月10日
Published Date 1985/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105415
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はじめに
近年,脳卒中患者のリハビリテーション(以下リハビリと略す)は,急速な進歩をとげ,急性期から社会復帰までの一貫したプログラムも確立しつつある1).
しかし一方では,従来の収容施設的な状態にとどまっている病院,施設の数も決して少なくないと思われる2).
特に,国立療養所においては,対象患者の高齢化,重度化が進む一方で,リハビリ専門職種の絶対数が不足し,入院期間が長期化するという問題が指摘されている3,4).国立療養所において,リハビリの対象疾患の第一位が脳卒中である3)という事実を考えると,効率的なリハビリを行う上で,施設としての現状および問題点を明らかにすることは重要である.
そこで,われわれは,収容施設的な状態から,リハビリ専門病院への移行期にあると考えられる国立療養所東埼玉病院に入院中の脳卒中患者を対象に実態調査を行い,若干の知見を得たので,考察を加えて報告する.
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