Japanese
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特集 胃癌術後補助化学療法をめぐって
胃癌の補助化学療法の現状と将来展望
Basic concept and future perspectives of adjuvant chemotherapy for gastric cancer
中島 聰總
1
,
太田 恵一朗
1
,
大山 繁和
1
Toshifusa NAKAJIMA
1
1癌研究会附属病院外科
キーワード:
研究の変遷
,
現状分析
,
将来の研究の必要条件
Keyword:
研究の変遷
,
現状分析
,
将来の研究の必要条件
pp.1253-1260
発行日 1998年10月20日
Published Date 1998/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903296
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胃癌の術後補助化学療法として,わが国ではMMC,5-FU,UFTなどの単独,あるいはMFC,FAMなどの多剤併用療法が使用され,また西欧諸国では5-FUを中心とした多剤併用療法(5-FU+MeCCNU,FAM,FAME,FAMXT)が使用されてきた.わが国では一部のsubsetに補助化学療法の有用性が示唆されたが,全体としての統計的有意な補助化学療法の報告は少なかった.西欧諸国においても延命効果を報告したものは少なかった.しかし最近のmeta-analysisの結果は補助化学療法の有用性を示唆し,また延命効果を示唆する単独の報告も散見されるようになった.今後,入念に企画されたプロトコールに基づく多施設共同研究により,胃癌の標準治療としての補助化学療法を早急に確立する必要があり,研究を実行し支援する共同研究機構の整備が不可欠である.
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