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編集後記
大井 淑雄
pp.245
発行日 1985年3月10日
Published Date 1985/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105355
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整形外科学はここからここまで,リハビリテーション医学はあちらからここまで,などという境界をはっきり決めかねるくらい,昨今はむしろ境界領域の研究は盛んである.特集として整形外科治療の進歩という項を設けてリハ医,リハ医療従事者への参考資料を提示していtだいた.我田引水であるが整形外科専門雑誌に十分匹敵する高いレベルの内容となっている.
天児民和先生は編集子との対談において終始元気一杯,十分御酒も召されながら延々数時間を語られた.その全部を掲載することが紙数の都合で不能であり,残念である.編集子も久しぶりに面白い話,教育的な話をたくさん伺うことが出来て大いに満足した.千葉大の北原宏,井上駿一両氏の側彎症の手術療法は本邦での先駆的仕事を基に豊富な症例より語り得る総説である.また最近特に手術療法,関節置換術の成績が安定して来た股関節については黒木良克氏がこれまた豊富な自験例から解説をされている.平林洌氏ら,腰野富久氏らの頸椎,膝のそれぞれの問題も同様である.
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