Japanese
English
症例報告
リハビリテーションセンターで治療を行った転換ヒステリー1症例
Rehabilitation of Conversion Hysteria: A Case Report.
蜂須賀 研二
1
,
斎藤 正也
1
,
千野 直一
2
,
乾 吉佑
3
,
石田 暉
4
Kenji Hachisuka
1
,
Masaya Saito
1
,
Naoichi Chino
2
,
Yoshisuke Inui
3
,
Akira Ishida
4
1慶応義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター
2慶応義塾大学医学部リハビリテーション科
3慶応義塾大学医学部精神科
4東海大学医学部リハビリテーション科
1Tsukigase Rehabilitation Center, Keio University.
2Department of Rehabilitation Medicine, Keio University.
3Department of Psychiatry, Keio University.
4Department of Rehabilitation Medicine, Tokai University.
キーワード:
転換ヒステリー
,
筋電図
Keyword:
転換ヒステリー
,
筋電図
pp.43-46
発行日 1985年1月10日
Published Date 1985/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105312
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はじめに
リハビリテーション(以下リハビリと略す)を行う病院において,身体障害と精神障害を合併する患者や訓練の過程で精神・心理学的問題を生じる患者は決して稀ではない1).しかし,一般のリハビリ病院(精神科リハビリを除く)では精神・心理学的治療が困難なため,主病変が精神障害であれば入院治療の対象外とすることが多い.
今回われわれは,明らかな転換ヒステリーと診断された患者に対してリハビリ医を中心として治療チームを設定し,精神・心理学的問題に対して治療をこころみ,一方,筋電図および膀胱内圧測定など身体所見にも若干の知見が得られたので報告する.
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