Japanese
English
特集 社会復帰の実態
慢性関節リウマチの治療システムについて―学問的にみたその独立性について
Systemic Evaluation of the Treatment for the Rheumatic Disease.
西岡 久寿樹
1
Kusuki Nishioka
1
1東京女子医科大学リウマチセンター
1Tokyo Women's Medical College.
キーワード:
慢性関節リウマチ
,
治療システム
Keyword:
慢性関節リウマチ
,
治療システム
pp.33-37
発行日 1984年1月10日
Published Date 1984/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105093
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
本年の第28回日本リウマチ学会(会長,東京女子医科大学 御巫清允教授)では,初めての試みとして「リウマチ性疾患に対するプライマリ・ケアからサルベージまで」と題したシンポジウムが行われる予定となった.
このシンポジウムが,画期的なものとして成功裡に終始する事を期待すると同時に,現在混屯とした状況にある慢性関節リウマチ(以下RAと略す)患者を治療する体制が,整然となるための1つの基礎となる事を期待したい.
折しも日本リウマチ学会では,標榜化促進委員会が設置され,リウマチ科標榜の実現へ向かって,積極的な活動が展開されている.
本稿では,各科領域にまたがる数多くのリウマチ性疾患を扱う学問としての「リウマチ学」の独立性について述べ,それらの患者を受け入れる窓口としての「リウマチ科」の標榜がなぜ具体化されねばならないのかその理由について述べ,システム論的な視点より,RA患者の治療のあり方についてふれてみたい.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.