Japanese
English
講座 リハビリテーション医のための病理学(5)
慢性関節リウマチ
Rheumatoid Arthritis: Its Pathology and Treatmeat.
有冨 寛
1
,
古橋 紀久
2
Hiroshi Aritomi
1
,
Norihisa Furuhashi
2
1北里大学医学部整形外科
2北里大学看護学部内科
1Department of Orthopedic Surgery, School of Medicine, Kitasato University.
2Department of Internal Medicine, School of Nursing, Kitasato Universlty.
キーワード:
慢性関節リウマチ
,
病理と診断
,
治療とリハビリテーション
Keyword:
慢性関節リウマチ
,
病理と診断
,
治療とリハビリテーション
pp.395-401
発行日 1988年5月10日
Published Date 1988/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105827
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.緒言
慢性関節リウマチとは非特異的な慢性の経過を辿る多(稀れに単)関節炎で,非化膿性であってしばしば様々の関節外症状を伴う.
慢性関節リウマチrheumatoid arthritisという病名は,1859年Garrodにより紹介されたが,その後Klemperer(1941)はこれを膠原病の一種であるとした.現在ではアメリカ・リウマチ協会の診断基準(表1)を充たす原因不明な非化膿性の慢性関節炎症で,しばしば関節外症状を伴うものというのが一般的な定義であろう.
このように慢性関節リウマチは骨関節筋肉などの連動・支持組織など,広く結合識を侵してくる全身疾患であるが,主な臨床症状発現の場は関節であり,しばしば対称性の慢性関節炎症を生じ,再燃と寛解を繰り返して変形や強直など身体障害へと進行するものもある,非特異的慢性関節炎の一つである.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.