Japanese
English
研究と報告
リハ施設における脳卒中患者家族の心理―入退院時における身体障害の変化と家庭環境の心理的影響について
Psychological Aspects of Stroke Patient's Family in Rehabilitation Hospital: Influence of Physical Ability and Familial Psychosocioeconomical Situation.
川平 和美
1
,
田中 信行
1
,
松野下 初代
1
,
谷口 幸子
1
,
大浦 安子
1
,
小野 知子
1
,
内田 愛
1
,
山中 隆夫
2
Kazumi Kawahira
1
,
Nobuyuki Tanaka
1
,
Hatsuyo Matsunoshita
1
,
Sachiko Yaguchi
1
,
Yasuko Ohura
1
,
Tomoko Ono
1
,
Megumu Uchida
1
,
Takao Yamanaka
2
1鹿児島大学霧島分院
2鹿児島大学第一内科
1Kagoshima University Hospital Kirishima Branch.
2The First Department of Internal Medicine, Kagoshima University.
キーワード:
脳卒中患者家族
,
心理
Keyword:
脳卒中患者家族
,
心理
pp.819-823
発行日 1983年10月10日
Published Date 1983/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105047
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はじめに
近年,種々の疾患のリハビリテーションにおいても身体障害者の治療に劣らず心理面への配慮が重要であることが指摘されている1~4).我々もすでに脳卒中患者の身体能力が患者の心理状況に強い影響を及ぼす事を発表してきたが5),身体障害者を抱えた家族の心理的側面の理解や配慮についてはなお不充分な点が多い.特に,高齢者の多い脳卒中リハビリテーションでは患者自身の精神身体面への治療に劣らず,患者を受け入れる心構えから在宅訓練の指導,福祉に関する情報提供と幅広い家族への対応が重要であると思われるが,これらの対応が重要であると思われるが,これらの対応にあたっては,身体障害を有する患者を受け入れる家族の心理的側面を充分理解しておかなければならない6~8).
脳卒中患者を抱えたことの家族への心理的影響は患者の障害の種類や重傷度,家庭環境,時間経過等によって変化することが考えられるが,我々はそれらの要因を配慮して検討を加えたので報告する.
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