Japanese
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講座 CT(9)
脊椎脊髄疾患のCT Scanによる診断について
Diagnosis of the Disease of Spinal Cord and Spine by Use of CT Scanning.
大井 淑雄
1
,
吉田 輝明
1
Yoshio Ooi
1
,
Teruaki Yoshida
1
1自治医科大学整形外科・リハビリテーションセンター
1Department of Orthopaedic Surgery and Rehabilitation Center, Jichi Medical School.
キーワード:
後縦靱帯骨化症
,
脊髄腫瘍
,
脊椎疾患
Keyword:
後縦靱帯骨化症
,
脊髄腫瘍
,
脊椎疾患
pp.747-752
発行日 1983年9月10日
Published Date 1983/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105029
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はじめに
前稿で正常脊椎のCT像について述べたが,その際にも触れたとおり各画像の頭尾方向へのスライス幅は5~10mmである.第3世代や第4世代のCTは数秒間で撮影が完了しスライス幅も薄くなっているので信頼度はより高まった.
それにもかかわらず5mmのスライス幅でもそこに生ずる画像はある断面の正しい像の再現ではなく5mm幅の立体としての構造物すべてのものの平均した像ということをあらためて認識していなければならない.また特殊な骨硬化像などが強調されて画像として現われ真の大きさより異なっていることも知られているから,CT像の読影にあたってはいろいろな注意を必要とする.
そのような点を考慮した上で種々の脊椎脊髄疾患の診断にCTを利用するときわめて威力のあることを知るのである.
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