Japanese
English
症例報告
脳梗塞急性期に心筋障害を合併した症例のリハビリテーション
Rehabilitation of a Patient with Acute Cerebral Infarction Complicated by Myocardial Injury.
里宇 明元
1
,
木村 彰男
1
,
斉藤 正也
1
,
千野 直一
2
Meigen Liu
1
,
Akio Kimura
1
,
Masaya Saito
1
,
Naoichi Chino
2
1慶応義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター
2慶応義塾大学医学部リハビリテーション科
1Keio University, Tsukigase Rehabilitation Center.
2Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Medicine.
キーワード:
片麻痺
,
心筋障害
,
リハビリテーション
Keyword:
片麻痺
,
心筋障害
,
リハビリテーション
pp.741-746
発行日 1983年9月10日
Published Date 1983/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105028
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
近年,脳血管障害のリハビリテーション(以下リハビリと略す)において,虚血性心疾患,心弁膜症,心筋症など,何らかの心合併症を有する症例を経験することは,まれではない1,2).その際に,運動負荷量をいかに設定し,モニターしていくかということは,リハビリ上,重要な問題である.この点に関して,最近,いくつかの報告がなされているが3~5),具体的な症例を通して論じているものは少ない.
今回,われわれは,脳梗塞急性期に心筋障害を合併した症例に対し,心拍数を運動負荷量の指標として,段階的なリハビリ・プログラムを行い,良好な結果を得たので,若干の考察を加えて報告する.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.