Japanese
English
講座 CT(11)
四肢のCT―筋肉病変を中心にして
Computed Tomography of the Musculoskeletal System: Muscle Disorders of the Extremities.
吉田 輝明
1
,
大井 淑雄
1
Teruaki Yoshida
1
,
Yoshio Ooi
1
1自治医科大学整形外科・リハビリテーションセンター
1Department of Orthopaedic Surgery and Rehabilitation Center, Jichi Medical School.
キーワード:
CT
,
大腿四頭筋拘縮症
,
上腕二頭筋腱断裂
Keyword:
CT
,
大腿四頭筋拘縮症
,
上腕二頭筋腱断裂
pp.913-918
発行日 1983年11月10日
Published Date 1983/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105067
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はじめに
前稿では四肢における腫瘍性病変のCT像について述べた.
腫瘍は整形外科領域のみならず各科領域においても,なかなかやっかいな対象である.その治療のためにはより確実な診断が必要であり,種々の検査法が考えられ,さまざまの角度より得られたデータを集積して正しい診断を行おうとの試みが進められている.
このような中でCTの占める役割は非常に大きなものとなってきた.これはCTが水平方向に広がりを有している病変組織と正常組織との僅かなX線透過性の違いを検出し,その局在範囲および隣接他臓器との位置関係を非常に正確に描出できるからである.これは治療上も大きな特典となっており,手術操作の難易度をも押しはかることが可能である.
更に整形外科領域においては,四肢の奇形,感染症,外傷,関節疾患などについてもCTを応用しようとの試みがなされているが,腫瘍性病変に応用したものに比べるとまだまだ例数も少なく,今後の検討が待たれている.
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