Japanese
English
研究と報告
CTおよびRI angiography動態による脳梗塞片麻痺の予後にかんする検討
Functional Prognosis of Hemiplegia in Cerebral Infarcts as Evaluated by CT and RI Angiography.
豊原 敬三
1
,
本田 英比古
1
,
下条 貞友
2
,
宮原 正
2
Keizo Toyohara
1
,
Hidehiko Honda
1
,
Sadatomo Shimojo
2
,
Tadashi Miyahara
2
1神奈川県総合リハビリテーションセンター内科
2東京慈恵会医科大学第二内科
1Department of internal Medicine, Kanagawaken Rehabilitation Center.
22nd Department of Internal Medicine, Jikei University School of Medicine.
キーワード:
片麻痺
,
CT
,
RIアンギオグラフィー
Keyword:
片麻痺
,
CT
,
RIアンギオグラフィー
pp.43-48
発行日 1983年1月10日
Published Date 1983/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104887
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はじめに
脳梗塞による片麻痺の機能予後に影響を及ぼす因子として,従来から病巣部位とその大きさ,年齢,基礎疾患,合併症の有無などがあげられている1~4).近年CTが臨床面に広く利用されるようになり,病巣部位の確認が正確かつ容易に行われるようになった.しかし脳卒中は本来,脳の局所循環障害を,その病態の基礎としており,機能予後の推測には循環動態の検討が必要である.しかし脳循環と運動機能予後との関連性を検討した報告は少く,またその成績も必ずしも一致をみていない10~7).
今回われわれはCTにより病巣を確認した脳梗塞例について,病巣部位と大きさ,および局所RI angiography動態から片麻痺の機能予後を推測することが可能か否かを検討した.
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