Japanese
English
特集 脳卒中のリハビリテーション
片麻痺のリハビリテーションと局所脳循環動態
Rehabilitation of Hemiplegics and Regional Cerebral Blood Flow Pattern.
及川 忠人
1
,
金谷 春之
1
,
曾 憲昭
2
,
木元 茂雄
2
Tadato Oikawa
1
,
Haruyuki Kanaya
1
,
Kenshoh Soh
2
,
Shigeo Kimoto
2
1岩手医科大学脳神経外科
2秋田労災病院脳神経外科
1Dept. of Neurosurgery, Iwate Medical Uuiversity.
2Dept. of Neurosurgery, Akita Rosai Hospital.
キーワード:
片麻痺
,
局所脳循環動態
Keyword:
片麻痺
,
局所脳循環動態
pp.339-345
発行日 1977年5月10日
Published Date 1977/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103780
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はじめに
133)Xeクリアランス法による局所脳循環測定法の確立と進歩15)に伴い,脳血管障害の局所脳循環,regional cerebral blood flow(rCBF)よりみた病態生理に関するおびただしい情報がもたらされ5,8,10,14,21,22,25,28),近年大脳の諸機能とrCBFとの相関について注目を集めるようになった.
しかしながら脳血管障害に伴う片麻痺の病態とrCBFとの関連についての報告は少なく,慢性期の病態とリハビリテーションの効果との相関についての報告は稀である30).
著者らは32-detector rCBF system12)を用いて脳血管閉塞症例のrCBFを測定し,hand gripping試験21,23,28),過呼吸試験16,19)によるrCBFの変化を検討し,さらにBrunnstrom2,3,27)の段階よりみた片麻痺のリハビリテーション効果との関係についても分析を加え,興味ある知見を得たので,片麻痺の修復過程33)における病態について考察を加え報告する.
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