Japanese
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特集 コミュニケーション介助手段
四肢障害者のコミュニケーション介助手段
Communication Technical Aid for Quadriplegics. Writing, Typewriter, Telephone.
赤津 隆
1
Takashi Akatsu
1
1総合せき損センター
1Spinal Injuries Center, Iizuka.
キーワード:
手指代償動作
,
書字
,
タイプライター
,
電話
Keyword:
手指代償動作
,
書字
,
タイプライター
,
電話
pp.695-701
発行日 1981年9月10日
Published Date 1981/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104606
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はじめに
四肢障害者のADLは,頸髄レベルの障害高位により大きな差があり,上位程自立度の低いことは,そのまま介助度の高いことを示す事実は,すでにわれわれが報告したとおりである1,2).
上肢機能とくに手指の機能の障害のため,最もADLの上で基本的なコミュニケーション手段についても,何らかの介助手段を考慮しなければならないことは,欧米でも全く同様である.四肢障害者には脳性四肢麻痺者も含まれるが,ここでは頸髄損傷四肢麻痺者について述べることにしたい.
コミュニケーションの手段としては四肢障害者では発語(気管切開が行われていない限り活用しうる最も身近な手段となる),書字,タイプライター,電話,および環境制御コミュニケーション機器(E.C.C.S.)の活用などであろう.これらの手段はすでにわが国のリハビリテーションセンターでも集中的に行われていることであり,この詳細をすべて網羅することも必要ではないので,われわれの現状と,将来改善したいと考えていることを中心に述べたいと思う.
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