Japanese
English
特集 コミュニケーション障害とリハビリテーション
聴覚障碍者のコミュニケーション手段
Means of communication with hearing impaired or deaf people.
中澤 操
1
Misao Nakazawa
1
1秋田県立リハビリテーション・精神医療センター
1Akita Prefectual Center of Rehabilitation and Psychiatric Medicine
キーワード:
言語習得前聴覚障碍
,
言語習得後聴覚障碍
,
情報保障
Keyword:
言語習得前聴覚障碍
,
言語習得後聴覚障碍
,
情報保障
pp.803-807
発行日 2005年9月10日
Published Date 2005/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100167
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はじめに
きこえる人が,もし今日,突然きこえなくなったら何が困るだろうか? テレビの音量をゼロにしてみると想像しやすい.会話は通じない.電話は使えない.もちろん自動的に手話ができるようにはならないから,まず困ることは,相手とコミュニケーションができなくなることである.また,この社会は圧倒的多数がきこえる人であるけれども,きこえない人(聴覚障碍者)も当然いる.そして聴覚障碍といっても,きこえなくなった時期や生育環境によって使用できる言語は異なる.
本稿では聴覚障碍者にはさまざまな人がいること,そのためにコミュニケーション手段もさまざまであることを解説するつもりであるが,その前に聴覚障碍と言語とコミュニケーションの関係をおおまかに把握しておく必要があるため,そのことについて先に説明してから本論に入ることにする.
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