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編集後記
大井 淑雄
pp.507
発行日 1981年6月10日
Published Date 1981/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104567
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筋肉疾患はリハビリテーション医学で扱われる一つの大きな範疇である.進行性筋ジストロフィーやシャルコーマリートゥース病などと我々もよく臨床上議論する.末梢神経損傷とも異なり筋肉の疾患は病像がある程度共通でしかも予後は概して悪いという先入観があるためか,筋疾患の研究は結構進んでいるようで実はそうではない.筋肉の基礎医学的,分子生物学的研究が驚異的に進んでいるのとはまさに対照的である.従って臨床家はあまり筋肉の基礎的な問題に関心も向けないという結果になってしまうが,これでは治療上にも画期的なものが期待出来ない.
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