Japanese
English
特集 地域リハビリテーション
訪問教育におけるリハビリテーションとその問題
Special Education and Rehabilitation for the Severly Handicapped Home-Bound Children.
佐鹿 博信
1
,
大川 嗣雄
1
,
伊藤 利之
1
,
陣内 一保
2
Hironobu Sashika
1
,
Tsugio Ohkawa
1
,
Toshiyuki Itoh
1
,
Kazuho Jin-nai
2
1横浜市立大学医学部リハビリテーション科
2神奈川県立こども医療センターリハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Yokohama City University, School of Medicine.
2Department of Rehabilitation Medicine, Kanagawa Children's Medical Center.
キーワード:
訪問教育
,
地城リハビリテーション
Keyword:
訪問教育
,
地城リハビリテーション
pp.343-348
発行日 1980年5月10日
Published Date 1980/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104314
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はじめに
障害者のコミュニティケアに対する関心が近年急速にたかまり「地域を基礎とした障害者・患者に対する包括的な医療・福祉サービス体系の中で組織化され,継続性をもつリハビリテーション活動1)」としての地域リハビリテーションについては,本誌などに多くの報告がなされている2,3,4).一方,学齢期の在宅の重度・重複障害児について,地域リハビリテーションの立場での報告は極めて少ない.一般の健常児童の生活の基盤は家庭であり学校である.したがって,学齢期の障害児の地域リハビリテーションは,その家庭を中心とした地域社会と学校教育の場に対して,医学・教育・福祉が連携して総合的にアプローチすることが重要なことはいうまでもない.
われわれは,従来より,横浜市教育委員会による障害児の就学指導と,重度・重複障害児の教育措置の一形態である訪問学級に対して,主としてリハビリテーション医学の立場から協力してきた.そこで,今回,横浜市内の学齢期の在宅重度・重複障害児の実態調査の結果と訪問教育における児童の問題を地域リハビリテーションという観点からとらえ検討してみた.
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