Japanese
English
特集 地域リハビリテーション
身体障害者更生相談所の実体と地域リハにおける課題
The Substance and the Community Rehabilitation Activities of Counseling Office for physically Handicapped Adults.
今田 拓
1,2
Hiraku Imada
1,2
1宮城県身体障害者更生相談所
2宮城県拓杏園
2Takkyoen, Miyagi.
キーワード:
身体障害者更生相談所
,
判定
Keyword:
身体障害者更生相談所
,
判定
pp.349-356
発行日 1980年5月10日
Published Date 1980/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104315
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
身体障害者更生相談所(以下身障相談所と略す)は地域リハビリテーション活動(地域リハと略す)における要であるといわれているが,実体についてはその役割を十分に果しているかどうか,いささか心もとない現状にある.この背景には身体障害者福祉法(以下身障法と略す)制定後30年が経過し,身障法のサービス内容が量的質的に大きく変遷してきたにもかかわらず,身障相談所の対応についてほとんど手を加えられなかったことと,身障相談所自体の地域リハに対する関心の低さによるものと考えられる.
近年施設重点主義の反省から,国政レベルにおいても身障相談所のあり方について考え直すべき気運となり,厚生科学研究によってその実体の把握や,運営指針が検討されつつある.実体については1978年度の時点で詳細な調査がなされ,運営指導指針については,ひきつづき検討がなされている.
本論文においては,すでに終了した実体調査に関する概略と,指針の中に検討されつつある身障相談所の本質的問題,そしてそれらと地域リハとのかかわりについての解説や私見を述べたいと思う.
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.