Japanese
English
研究と報告
Impedance法による安静時下腿血流量測定の基礎的検討
Basic Investigation of Leg Blood flow at rest by means of Impedance Cardiograph.
片山 文路
1
,
池谷 義道
1
,
丸山 仁司
1
,
磯野 直希
1
,
高島 耕
1
Fumiji Katayama
1
,
Yoshimichi Ikeya
1
,
Hitoshi Maruyama
1
,
Naoki Isono
1
,
Tutomu Takashima
1
1東京都板僑ナーシンングホームリハビリテーション室
1Department of Rehabilitation, Tokyo Metropolitan Itabashi Nursing Home.
キーワード:
Impedance
,
左右測定値相関
Keyword:
Impedance
,
左右測定値相関
pp.216-220
発行日 1980年3月10日
Published Date 1980/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104290
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はじめに
四肢血流測定には従来各種ブレチスモグラフが用いられてきた.たとえば,物理的方法として水ブレチスモグラフが最も一般的で,加賀谷ら1)の前腕血流計,山本2)の足血流計,さらにLewisら3)の下腿血流計などがみられる.一方電気的方法として,測定部位の周囲長の変化を水銀柱の伸縮による抵抗の変化から求めるWhitney4)の方法をはじめとして,測定部位のCapacitanceの変化によるHyman法5),Impedanceの変化によるNyboer法6)などがあげられるが,最近ではもともと心拍出量の測定のために考案されたKubicekら7)のMinesota Impedance Cardiographを利用した四肢,特に下腿血流量の測定が血管外科領域で有用なことが報告されている8,9).もちろん,今日では筋血流量測定に最も適しているものとして放射性同位元素法10,11)があげられるものの,なお日常臨床に繁用されうるものでもない.そこで今回はMinesota Impedance Cardiographを用いて,健康成人を手はじめに,各年齢層,特に高年齢歩行者,歩行補助具使用者,ねたきり状態の高齢者群について下腿血流量を測定し,その再現性や左右下腿血流量測定値間の相関について,また年齢や歩行機能に応じた下腿血流量の変動について検討した.
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