Japanese
English
研究と報告
Cryotherapy(寒冷療法)―基礎的研究および臨床例の検討
Cryrotherapy: Basic Research and Clinical Investigation.
北原 宏
1
,
中川 武夫
1
,
勝呂 徹
1
,
中村 勉
1
,
東山 義龍
1
,
守屋 秀繁
1
,
小林 英夫
2
,
松井 宣夫
2
Hiroshi Kitahara
1
,
Takeo Nakagawa
1
,
Tohru Suguro
1
,
Tsutomu Nakamura
1
,
Yoshitatsu Higashiyama
1
,
Hideshige Moriya
1
,
Hideo Kobayashi
2
,
Nobuo Matsui
2
1千葉大学医学部附属病院理学療法部
2千葉大学医学部整形外科
1Department of Orthopedic and Rehabilitation Medicine, School of Medicine, Chiba University.
2Department of Orthopedics, School of Medicine, Chiba University.
キーワード:
Cryotherapy
,
理学療法
Keyword:
Cryotherapy
,
理学療法
pp.209-215
発行日 1980年3月10日
Published Date 1980/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104289
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はじめに
リハビリテーションにおける理学療法の一手段として古くから寒冷療法は行われている1).Smith2),Pegg4),Kirk4)は慢性関節リウマチ患者の膝,肘,手に対し,Rembe5)はリウマチ手に対する術前,術後に局所寒冷療法を施行し,その効果を述べている.その他基礎的研究に温熱療法と寒冷療法における関節内温度の測定6,7),知覚神経伝導速度測定なども多数みられる.最近,慢性関節リウマチ患者に対して極低温療法とそれにつづく積極的運動療法を行い効果のあることを山内ら8)は述べている.
われわれは,昭和54年2月より極低温ガス(-150°~-180℃)発生器(CRYO-Z,CRYOMEDICAL製)を利用し,極低温療法(Cryotherapy)を行うにあたり,まず動物実験による病理組織学的検索を行った.動物実験により本器の安全性を確かめた上で,リウマチ患者をはじめ,種々の整形外科的疼痛疾患患者に対し臨床応用を行い,また同時に臨床例での基磯的検討を加えたので以下にその概要を述ぺる.
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