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研究と報告
スポーツを通してみたわが国の身体障害者のリハビリテーション
The Present Status of Rehabilitative Sports Programs for the physically handicapped in Japan.
中川 一彦
1
Kazuhiko Nakagawa
1
1筑波大学体育科学系
1The School of Physical Education of the University of Tsukuba.
キーワード:
スポーツ
,
リハビリテーション
Keyword:
スポーツ
,
リハビリテーション
pp.221-225
発行日 1980年3月10日
Published Date 1980/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104291
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はじめに
パラリンピック以来,わが国の身体障害者のスポーツは年々盛んになり,国際ストークマンデビル競技大会を経験した車椅子使用の麻痺者は200人になり,彼らが地方の身体障害者スポーツ振興のために活躍していることは周知の通りである(Table 1).
しかしながら,この広がりも全国的なものではなく,関心の高い自治体,地域社会とつながり積極的な働きをしている施設などの存在する都道府県に限られた感のあるのは残念なことであり,今後の課題である(Fig.1).
1962年,初めて2人の選手を外国へ送った創始期から顧みて,スポーツは,リハビリテーション具現のためにどのような役割を果してきたのであろうか.また,スポーツは,今後,リハビリテーション推進のためにいかなる役割を果すべきかを推察したく,幸い関係することのできた4年に一度のビッグゲーム,東京大会(1964年),イスラエル大会(1968年),西ドイツ大会(1972年),そしてカナダ大会(1976年)を参考にこの小論文をまとめた.
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