Japanese
English
特集 四肢麻痺
頸髄損傷四肢麻痺の上肢機能
Some Considerations and Kinesiological Analyses on Push Up Motion of the Patients with Tetraplegia.
安藤 徳彦
1
,
五十嵐 進
1
,
加藤 祝也
1
,
飯島 浩
1
,
田中 理
1
,
伊藤 利之
2
Norihiko Ando
1
,
Susumu Igarashi
1
,
Sachiya Kato
1
,
Hiroshi Iijima
1
,
Osamu Tanaka
1
,
Toshiyuki Ito
2
1神奈川県総合リハビリテーションセンター
2横浜市大病院リハビリテーション科
1Kanagawa-ken Sogo Rehabilitation Center.
2Yokohama City University Hospital.
キーワード:
頸髄損傷四肢麻痺
,
上肢機能
,
日常生活動作
,
Push up
,
動作分析
Keyword:
頸髄損傷四肢麻痺
,
上肢機能
,
日常生活動作
,
Push up
,
動作分析
pp.657-663
発行日 1979年9月10日
Published Date 1979/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104196
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はじめに
一般に,日常生活動作の中で起居移動動作は,いわゆる身の回り動作と呼ばれる諸動作を遂行するための基本動作としての重要な意義を有するとされている.このことは頸髄損傷者においても例外ではない.しかも,上肢に著しい障害を有する頸髄損傷四肢麻痺にあっては,その残されたわずかな機能によって起居移動動作と身の回り動作とをともに遂行することが要求される訳である.
そこで本稿では,まず日常生活諸動作の中に果たす起居移動動作の意義を検討し,日常生活動作における上肢の機能を分類して示し,次にpush upとpush upによる前後方向への移動の動作分析を行った結果について報告し,先に述べた事実を明らかにしたい.
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