Japanese
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特集 脳卒中のリハビリテーション
Ⅲ.片麻痺の医学的リハビリテーション・プログラム
片麻痺患者の家屋改造計画
Reconstructive Planning of House for Hemiplegic Patients.
安藤 徳彦
1
Norihiko Ando
1
1神奈川県総合リハビリテーションセンター
1Kanagawa-ken Rehabilitation Center.
キーワード:
片麻痺
,
家屋改造
,
日常生活動作
,
法的援助
Keyword:
片麻痺
,
家屋改造
,
日常生活動作
,
法的援助
pp.129-135
発行日 1982年1月10日
Published Date 1982/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104683
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はじめに
身体障害者の住宅設計に関して我が国でも刊行されている著作はいくつかあるが1,2,3),その多くは主として脊髄損傷を対象としたもので,脳卒中片麻痺に関しては記述が少ない.脊髄損傷による障害の内容の特異性からすれば,それは当然かもしれないが,脳卒中の発生頻度と退院後の家庭や社会における生活を考慮すれば,まとまった紹介があってもよいと思われる.我が国特有の家屋構造や生活環境下では,病院で行ったリハビリテーションの効果を生かしきれずに寝たきりになってしまう頻度もけっして稀ではなく,さらにこれらの片麻痺障害者を介助する家族の肉体的,精神的,経済的負担は非常に大きく4),それぞれの障害程度に応じた家屋改造の指導も退院計画の項目の1つとして欠かせないものといえよう.
以下で片麻痺障害者の家屋改造についてのべるが,まず,当院で行った追跡調査の結果を他のいくつかの報告と比較しつつ紹介し,改造計画のすすめ方と留意すべき点をあげ,どこをどのように改造するかを具体的にのべ,最後に改造のための社会資源の活用についても触れてみたい.
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