Japanese
English
特集 一般病院におけるリハビリテーション活動
労災病院におけるリハビリテーション活動の現状と問題点
Current Status and Problems of Rehabilitatlon Activities in Japanese Workmen's Compensation Hospitals.
長尾 竜郎
1
,
小林 英範
1
,
下畑 博正
1
,
米倉 豊子
1
,
田上 美年子
1
,
斉藤 美代子
1
,
椛島 春行
1
Tatsuro Nagao
1
,
Hidenori Kobayashi
1
,
Hiromasa Shimohata
1
,
Toyoko Yonekura
1
,
Mineko Tanoue
1
,
Miyoko Saito
1
,
Haruyuki Kabashima
1
1九州労災病院リハビリテーション診療科
1Kyushu Workmen's Compensation Hospital, Department of Rehabilitation Medicine.
キーワード:
労災病院
,
リハビリテーション
Keyword:
労災病院
,
リハビリテーション
pp.509-514
発行日 1979年7月10日
Published Date 1979/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104185
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はじめに
昭和24年の九州労災病院および付属小倉傷痍者訓練所開設以来現在まで,全国の34労災病院へと発展,関連施設として作業所,義肢センター,九州リハビリテーション(以下,リハ)大学校等も開設された.
また,労災リハ医療指定施設の指定要綱1),労災病院におけるリハ医療実施要領2),厚生省リハ施設基準3)等により,内容的にも基礎が固められた.
しかし,初期の目標である傷(障)害労働者のリハ・センターとしての機能は薄れ,成人病の地域リハ・センターに近づきつつある.それに伴ない,リハ対象は障害の重度化,多様化を来したが,マン・パワー等の点でニードの変化に十分対処し得ていないように思われる.また増加した第一線労災指定医との協調,言語療法士,臨床心理士,社会復帰相談員や指導員等の資格や点数化等,行政的な問題も多く,現場スタッフのみならず,中央の行政・管理部門による労災病院におけるリハの現状分析と果断な改革が望まれよう.
今回は紙幅の関係上,労災病院内現場の問題にしぼり,全国労災病院へのアンケート調査の結果を中心に,検討を加えたい.
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