農村の地域中心病院におけるリハビリテーション活動

Rehabilitation at a Core General Hospital for Rural Community.

はじめに

　昭和30年代後半からの高度経済成長によって，わが国の農村の生活環境も急速に変貌した．青壮年層の都市流出による人口の過疎化と高齢化，出稼ぎ労働など農業外労働にも従事する兼業農家の激増，農業労働の機械化，農業労働の主婦および高齢者への負担増大などが特徴的なものである．

　医療の面では，無医村で象徴される農村地域での医療スタッフの不足は，相変らず深刻な問題である．このような社会的背景をもった農村病院におけるリハビリテーション活動の実態と今後のアプローチについて述べる．