Japanese
English
特集 脳性麻痺
脳性麻痺―診断のための基礎的神経学
Cerebral Palsy: A Neurological Study for Diagnosis.
中村 隆一
1
,
横地 房子
1
Ryuichi Nakamura
1
,
Fusako Yokochi
1
1東京都神経科学総合研究所リハビリテーション研究室
1Department of Rehabilitation, Tokyo Metropolitan Institute for Neurosciences.
キーワード:
脳性麻痺
,
分類
,
運動障害
Keyword:
脳性麻痺
,
分類
,
運動障害
pp.417-424
発行日 1979年6月10日
Published Date 1979/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104167
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はじめに
「胎生期,出産期前後または新生児・乳幼児期における中枢神経系(とくに脳)に対する何らかの侵襲に起因する運動や姿勢の異常」が,一般に認められている脳性麻痺(以下,CP)の定義である.脳病変が進行性である疾患の,あるいは一過性の姿勢・運動異常,また知的発達障害が主症状をなしている症例の姿勢・運動異常は除外される.中枢神経系の障害部位はさまざまであるが,CPの特徴は病変が非進行性であり,症状は成長につれて運動系機能の正常からの遅れおよび逸脱として認められることである.運動機能は成長と同時に学習によって変容するため,種々の異常が症状として出現する.
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