これだけは知っておきたい! 内科医のための神経疾患診療 各分野における神経症状
肝疾患における神経症状
山脇 健盛
1
1広島市立広島市民病院 神経内科
キーワード:
意識障害
,
運動障害
,
肝性脳症
,
Wilson病
,
昏睡
,
MRI
,
神経症状
,
分類
,
精神症状
,
Chronic Acquired Hepatocerebral Degeneration
,
Wilson病タンパク質
,
意識レベル
Keyword:
Coma
,
Consciousness Disorders
,
Classification
,
Hepatic Encephalopathy
,
Hepatolenticular Degeneration
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Movement Disorders
,
Neurologic Manifestations
pp.873-878
発行日 2014年5月1日
Published Date 2014/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014162843
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肝性脳症は,アンモニアなどの毒性物質が脳に達することにより生じ,意識障害,精神症状,羽ばたき振戦などを呈する.原因として,劇症肝炎,門脈-大循環短絡脳症,肝硬変症がある.慢性後天性肝脳変性症は,肝障害と脳障害が同時に進行し,錐体外路症状,不随意運動などを呈する.頭部MRIにて,基底核や中小脳脚などに信号変化がみられる.肝硬変,神経症状,Kayser-Fleischer角膜輪を三主徴とする先天性銅代謝異常症で,神経症状としては,振戦やパーキンソニズムを呈する.
©Nankodo Co., Ltd., 2014