Japanese
English
特集 脳性麻痺のリハビリテーションⅠ
脳性麻痺の心理的諸相
Psychological Aspects of Cerebral Palsy.
永井 昌夫
1
Masao Nagai
1
1国立身体障害センター
1National Rehabilitation Centre for Physically Impaired.
キーワード:
脳性麻痺
,
神経心理学
,
身体障害者用絵画統覚テスト(HTAT)
,
環境因子
Keyword:
脳性麻痺
,
神経心理学
,
身体障害者用絵画統覚テスト(HTAT)
,
環境因子
pp.29-35
発行日 1974年1月10日
Published Date 1974/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103083
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【抄録】 従来,脳性麻痺の心理に関して多くの報告がなされてきたが,脳性麻痺そのものに対する定義・分類・手技・アプローチにおける変化と相挨って,諸家の見解に広く差異が生じていた.これらを歴史的に考察し,現在のアプローチを検討した.脳性麻痺における心理の解明には,心理的評価結果と脳性麻痺の諸因子との間に相関関係を見ださなければならないので,引き続いてこれら諸因子と心理評価法を検討し,痙直性両麻痺と片麻痺における差を例に挙げた.また,脳性麻痺における心理テストを補完するため,障害者用テストの1つを紹介した.次いで,環境的因子の貢献度を強調し,施設で育った者・家庭から出なかった者のうち,精神障害の誘発された例をそれぞれ1つずつ挙げた.
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