Japanese
English
研究と報告
脳性麻痺の上肢の協同運動と連合反応
Synergic patterns and associated reactions of arms in cerebral palsy.
中村 隆一
1
Ryuichi Nakamura
1
1東京都神経科学総合研究所
1Tokyo Metropolitan Institute for Neurosciences.
キーワード:
脳性麻痺
,
連合反応
,
athetoid irradiation
,
協同運動
,
理学療法
Keyword:
脳性麻痺
,
連合反応
,
athetoid irradiation
,
協同運動
,
理学療法
pp.923-928
発行日 1973年9月10日
Published Date 1973/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103011
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【抄録】脳性麻痺(CP)には種々の姿勢,運動の異常があるが,ここでは主としてassociated reactionsとsynergic pattenの関係につき検討をした.CPの動作時の上肢肢位異常の一要因は,随意動作や精神緊張により容易にassociated reactionsやathetoid irradiationが現れることである.随意動作はこれら異常運動pattern(異常要素)に重なって現れる.一方上肢動作における synergic patternは前腕回外位でflexor-biceps,extensor-triceps,回内位でflexor-triceps,extensor-bicepsの組み合せとなり,このpattern(正常要素)はCPでも正常と同様にみられる.しかし量的には少ない.CPの姿勢や動作には正常要素が少なく,異常要素が多いわけで,その治療目標は,異常要素を減し,正常要素を増すことにある.このような立場から現在のphysio-therapyをみると,Bobathの手技がよいものと思われる.
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