Japanese
English
研究と報告
幼児の運動発達と発達スクリーニング―発達の縦断的研究成績より
Gross Motor Development of Preschool Children and Developmental Screening.
上田 礼子
1
,
前田 和子
1
,
山梨 靖夫
2
Reiko Ueda
1
,
Kazuko Maeda
1
,
Yasuo Yamanashi
2
1東京大学医学部保健学科母子保健
2江北保健相談所
1Department of Maternal and Child Health, School of Health Sciences Faculty of Medicine, University of Tokyo.
2Kohoku Pablic Health Center.
キーワード:
乳幼児
,
運動発達
Keyword:
乳幼児
,
運動発達
pp.910-914
発行日 1978年12月10日
Published Date 1978/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104084
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
われわれは乳幼児をもつ母親の養育上の種々の問題が子どもの発達に伴って変化することに注目し追跡調査を実施してきた.そして,これらの問題の中には子どもの発達過程にみられる一過性のもの1)(developmental problems)から重篤な疾患の徴候と推測されるものまで多岐にわたっていることについて報告した2~5).また,1歳児2),2歳児3),3歳児4)がそれぞれの時点において提起するこれらの問題をどのようにとり扱うべきかについても検討してきた.
本研究の目的は,①子どもが満1歳の時点において特に養育者の関心が大である“歩行の獲得”に注目し,満1歳時点の粗大運動gross motor発達と満4歳時点の粗大運動発達との関連を検討すること,②満3歳時点と満4歳時点における発達的問題行動の変化を明らかにすること,③満4歳児について粗大運動以外の発達領域も検討し,異常・遅滞児の発見に役立ちうる発達項目を明らかにすることであった.
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.