Japanese
English
調査
当院における「いざり児」の運動発達調査
Motor development of children with bottom shuffling in 86 cases.
西村 淑子
1
,
二井 英二
1
,
浦和 真佐夫
1
,
西山 正紀
2
,
村島 隆文
3
,
西村 明展
4
,
辻井 雅也
4
,
長谷川 正裕
4
Toshiko Nishimura
1
,
Eiji Nii
1
,
Masao Urawa
1
,
Masaki Nishiyama
2
,
Takafumi Murashima
3
,
Akinobu Nishimura
4
,
Masaya Tsujii
4
,
Masahiro Hasegawa
4
1三重県立草の実リハビリテーションセンター整形外科
2国立病院機構三重病院整形外科
3むらしま整形外科
4三重大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Mie Prefectural Kusanomi Rehabilitation Center for Children
2Department of Orthopaedic Surgery, National Mie Hospital
3Murashima Clinic
4Department of Orthopaedic Surgery, Mie University Faculty of Medicine
キーワード:
いざり児
,
運動発達
,
bottom shuffling
Keyword:
いざり児
,
運動発達
,
bottom shuffling
pp.1163-1166
発行日 2009年12月10日
Published Date 2009/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101664
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要旨:〔目的〕三重県立草の実リハビリテーションセンター(以下,当院)を受診した「いざり児」について,特発性いざり児,症候性いざり児,ダウン症候群のいざり児の3群に分けて,粗大運動発達を比較検討した.〔対象〕運動発達の遅れを主訴に当院整形外科(以下,当科)を受診し,初診時または経過観察中にいざり移動がみられた86例を対象とした.〔方法〕運動発達の経過として「頸定」,「寝返り」などの獲得月齢を母親からの聞き取り調査で得た.〔結果〕特発性いざり児は女児に多く,症候性いざり児は男児に多くみられた.運動発達では,特発性いざり児において,頸定,座位などの静的な運動発達では大きな遅れはなかったが,寝返り,独歩など動的な運動発達に著明な遅れを認めた.症候性いざり児,ダウン症候群においては,すべての運動発達に著明な遅れを認めた.〔結語〕症候性いざり児,ダウン症候群に対する運動療法は有効だが,特発性いざり児では,運動発達の予後は良好であり,運動療法の適応はきわめて低いと考えられた.
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