Japanese
English
特集 ADLの評価
小児の日常生活動作
Activities of Daily Living of Child.
長谷川 寿美玲
1
Sumire Hasegawa
1
1川崎医科大学リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Kawasaki Medical School.
キーワード:
ADL
,
就学前児童
Keyword:
ADL
,
就学前児童
pp.99-105
発行日 1981年2月10日
Published Date 1981/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104484
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はじめに
リハビリテーションの対象となる疾患は広く,年齢層も乳幼児から老人までのすべての年齢層を含んでいる.そこで日常生活動作(ADL)の評価も各年齢年層によってその内容は異なってくる.環境との対応を考慮して行われるべきであるが,小児の場合は更に発達を考慮して,内容も細かい年齢的評価を与えなければならない.従来小児(特に乳幼児)に対して行われてきた評価は小児科医や心理学者による運動・反射・心理・精神などの発達評価が中心となっている.リハビリテーションのADLという立場からの評価およびその検討は少ない.
また,実際における小児のADL評価は,訓練室あるいは診察室で成人のように評価を行うことはむずかしい.幼児に検査に協力させて,指示に従わせたり,長時間かけて評価することは困難である.
今回,私たちは6歳児(就学前の保育園児)を対象に小学校入学時に必要と思われるADLの評価項目を中心にアンケートによる調査を行った.これを家族に記入してもらい,家庭でのself-careを中心にADLの自立度を評価し,さらに相関分析を交じえて評価項目の妥当性について検討した.また,少数例ではあるが4歳児と5歳児にも同じ調査を行ったので,年齢的な評価を検討し,遠城寺式発達評価表との比較も行った.
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