特集 脊椎・脊髄疾患と理学療法
高齢者脊椎圧迫骨折と装具療法
竹井 健夫
1
,
東島 直生
1
,
浅見 豊子
2
,
森本 忠嗣
3
Yasuo Takei
1
1佐賀大学医学部附属病院先進総合機能回復センター
2佐賀大学医学部附属病院先進総合機能回復センターリハビリテーション科
3佐賀大学医学部附属病院先進総合機能回復センター整形外科
キーワード:
脊椎圧迫骨折
,
高齢者
,
理学療法
,
装具療法
Keyword:
脊椎圧迫骨折
,
高齢者
,
理学療法
,
装具療法
pp.1035-1039
発行日 2014年11月15日
Published Date 2014/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200036
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はじめに
近年,高齢者の理学療法を実施する際に,加齢により骨粗鬆症や変形性脊椎症が進行したり,脊椎アライメントの構造変化を生じたりしている患者に対応しなければならないことが少なくない1).そのような高齢者においては,何ら問題のない普通の動作によっても脊椎圧迫骨折などを生じ,急激な腰痛,腰背部痛を引き起こすことがある.さらに脊柱起立筋の筋力低下が起立時後彎変形を起こし,椎体の圧潰を進行させる.そのような場合に有用なのが装具療法である.
本稿では,高齢者脊椎圧迫骨折に対する装具の構造と特徴,装着時のチェックポイント,装具支給制度,理学療法および患者指導における留意点などを中心に概説したい.
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