特集 脳卒中のリハビリテーション
脳血管障害による片麻痺者の職業的リハビリテーションの可能性―授産施設対象者の実態を通して見た
松井 亮輔
1
1アガペ身体障害者作業センター
pp.476
発行日 1976年6月10日
Published Date 1976/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103569
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年々7~8万人にもおよぶ脳血管障害による片麻痺患者がリハビリテーションの対象として新たに生まれてくるといわれているが,これらの人々が職業リハビリテーションの対象として注目されるようになったのは比較的最近のことである.
昭和49年1月末に行われた身体障害者職業更生施設実態調査1)によれば,身障授産施設入所者の中,片麻痺者と分類されるものは4.7%にすぎない.しかるに,当センターを例にとれば,50年度入所申請者50余名中約4割が片麻痺者というように,片麻痺者で授産施設入所を希望するものが急激に増加しており,今や脳性麻痺者に次いで入所者の中で大きな比重を占めるまでになっている.
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