特集 リハビリテーション医学教育
リハビリテーション医学を志して
矢尾板 孝子
1
1東京女子医科大学整形外科
pp.292
発行日 1976年4月10日
Published Date 1976/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103526
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私は大学卒業当時からリハ医を目指し整形外科に入局したが,そのままいまだ整形外科に在局しておりリハ医ではない.それ故,現在リハビリテーションに直接携わっている人から見れば,見当違いなことを述べるかもしれない.
しかし,はじめにリハ医に成ろうとして入局したのは確かである.どのようにしてリハ医を選んだのかというと,選びたくない科を除いていき残った2~3の科から,なんということのないタイミングで選んだのである.よくいわれるような「だれかがやらねばならないから」といった使命感はまったく関係なかった.当時リハビリテーションの講義がなかったこと,リハビリテーションを知らなかったこと,日本でのリハビリテーションのあり様を知らなかったこと,から気軽に行った無鉄砲な選択だった.
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