Japanese
English
特集 切断と義肢
上肢義肢装着における作業療法士の役割
The Role of the Occupational Therapist in the Upper-Extremity Prosthetic Traning.
大喜多 潤
1
,
福本 久仁子
1
,
松田 美穂
1
,
塚口 紀子
1
,
清宮 良昭
1
Megumi Okita
1
,
Kumiko Fukumoto
1
,
Miho Matsuda
1
,
Noriko Tsukaguchi
1
,
Yoshiaki Seimiya
1
1兵庫県リハビリテーションセンター
1Hyogo Rehabilitation Center.
キーワード:
作業療法
,
術直後義肢装着
,
仮義手
,
チームワーク
,
フォローアップ
Keyword:
作業療法
,
術直後義肢装着
,
仮義手
,
チームワーク
,
フォローアップ
pp.197-203
発行日 1976年3月10日
Published Date 1976/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103497
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Ⅰ.はじめに
義手は切断者によって万人万様の使われ方をすることからも,一通りの訓練プログラムでは片付かない.一人一人の生活や社会環境,特に職業上の動作を考え合わせた上でのサービスでなくては,義手そのものの持つ機能が低く,人間の手から程遠い現状にあっては,メリット,デメリットの差がなくなり,義手は必要とされなくなる.このことからOTは単に義手の装着訓練のみにとらわれてはならない.また,上肢切断者の治療には多職種のスタッフの参加を要し,なかでもOTは治療初期から退院および退院後の全般を通じてかかわりあいが多く,ウエイトは大きいが,他のスタッフと協調して治療をおこなってこそ効果が十分にあげられる.今回は最近積極的におこなわれるようになった術直後義肢装着法を含めた上肢義肢装着におけるリハビリチーム内でのOTの役割について,昭44年来,兵庫県リハビリテーションセンターでおこなってきた経験を通して述べる.
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