Japanese
English
特集 合併症
義肢装着による合併症
Complication due to the Prosthesis Wearing
佐藤 和男
1
Kazuo Satoh
1
1日本国有鉄道中央鉄道病院リハビリテーション部
1Rehabilitation Section Central Hospital, J.N.R
キーワード:
義肢装着による合併症
,
皮膚病変
,
一次的変化
,
二次的変化
,
原因と治療及び予防
Keyword:
義肢装着による合併症
,
皮膚病変
,
一次的変化
,
二次的変化
,
原因と治療及び予防
pp.379-383
発行日 1974年5月10日
Published Date 1974/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103138
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【抄録】 われわれは10年来,毎年1回づつ関東地区の国鉄職員の切断者の検診を行い,義肢の検定,修理,修正,新作,義肢形式の改良を行い,合併症,後遺症の早期発見に努め,その治療を行い,予防対策を行い,身障者の機能維持と社会活動の発展に努めている.合併症の主体をなすものは断端の皮膚病変であり,その病態は,義肢ソケットによる機械的な刺激と細菌や真菌による生物的な刺激や義肢材質による皮膚アレルギー等により一次的な病変を起し,治療が十分に行われなかったり,原因を除去する処置が適切に行われなかった場合などに,二次的ななお重症な病変を起し,義肢装着不能な状態となる.二次的な変化としては肉芽腫や膿瘍形成を主体とする炎症性変化,鶏眼形成を主体とする増殖性変化,懐瘍形成を主体とする懐死性変化の3種類が主な病変である.この様な種々の病変はその原因にもとづいた治療・予防により合併症を防ぐことが可能である.
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