特集 切断と義肢
義肢装具製作技術者の技能検定試験
加倉井 周一
1
1東京都補装具研究所
pp.204-205
発行日 1976年3月10日
Published Date 1976/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103498
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義肢装具製作者の専門性を高める目的で教育・資格制度が論じられるようになってから久しいが,これまでのところ直接責任を負うべき厚生省内で必ずしも意見の統一がみられなかったこと(補装具行政施行―社会局更生課,専門職種の資格認定―医務局医事課),さらには学校教育法にもとづく教育は文部省の管轄等縦割行政の弊害のために総合的な対策がたてられない現在の行政形態そのものに大きな原因があるようである.
ところで労働省では技能労働者の職業に必要な能力を開発させるために,職業訓練および技能検定を行うことにより,職業人としての有為な労働者を養成し,職業の安定と労働者の地位の向上を図るとともに経済および社会の発展に寄与しようとしている(職業訓練法目的),技能検定はこれまで78職種について行われており,実技および学科試験に合格した者に技能士(名称独占,おのおの1級・2級にわかれている)の資格を与えている1).
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