巻頭言
日本リハビリテーション医学会の現在と将来
柏木 大治
1
1神戸大学整形外科
pp.3-4
発行日 1976年1月10日
Published Date 1976/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103456
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1959年より60年にかけて約1年間,私は欧米に留学する機会を得て整形外科一般ならびにリハビリテーション医学の現況をつぶさに視察することができた.以来,すでに15年の歳月が経過したが,当時の記録を読み返して見て,当時の私が受けた強い印象が生々しくよみ返ってくる.殊にリハ医学が既に医学の一分野として定着し,しかも実際面において,その施設は各病院の必要欠くべからざる一つのユニットとして重要な働きをなしていることを到るところでまざまざと見せつけられたことである.
その後,わが国では1964年,大阪で水野教授を会長として第1回日本リハ医学会が開催され,1975年5月には神戸市において私が会長として第12回学会が千名を越す参加者のもとに盛大に開催され,日本リハ医学会が着実に発展しつつあることを目のあたり見ることができたことは読者諸氏もご存知の通りである.
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