特集 糖尿病患者を診る―治療と兼科のポイント
糖尿病診療に関する最近のトピックス
現在および将来のインスリン製剤
金藤 秀明
1
1川崎医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科
pp.1512-1515
発行日 2014年8月10日
Published Date 2014/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107712
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
◎膵β細胞保護を考えると,インスリンを最後の手段として温存しておくのではなく,早期にインスリンを導入することが重要である.
◎グラルギンで血糖コントロールを行っても,低血糖の頻度は少なく,心血管イベントを増加させることはない.
◎デグルデクはインスリン製剤のなかで,効果持続時間が最も長く,安定した血糖コントロールが得られる.
◎ライゾデグ®は,デグルデクとアスパルトとの配合剤(現在開発中)で,ノボラピッド®30ミックスと同等にHbA1cを低下させ,夜間低血糖の頻度は少ない.
◎PEGインスリンLY2605541は,リスプロにポリエチレングリコールを結合してPEG化した長期作用型インスリン(現在開発中)で,強力な血糖降下作用とともに,体重減少作用を有する.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.