Japanese
English
研究と報告
前腕Northwestern University Supracondylar Suspension Technique Socketの経験例
The Examination of Northwestern University Supracondylar Suspension Technique Socket for the Foream.
森田 能子
1
,
明石 謙
2
,
橋本 満巨
3
,
林 和弘
3
,
太田 秀夫
4
Yoshiko Morita
1
,
Ken Akashi
2
,
Mitsuhiro Hashimoto
3
,
Kazuhiro Hayashi
3
,
Hideo Ota
4
1岡山大学医学部付属病院理学療法部
2川崎医科大学リハビリテーション科
3橋本義肢製作所
4片岡義肢製作所
1Department of Rehabilitation, Okayama University, Medical School.
2Department of Rehabilitation, Kawasaki Medical College.
3Hashimoto Gishi Seisaku-sho.
4Kataoka Gishi Seisaku-sho.
キーワード:
前腕義手
,
N.W.U. ソケット
,
能動義手
Keyword:
前腕義手
,
N.W.U. ソケット
,
能動義手
pp.845-848
発行日 1975年10月10日
Published Date 1975/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103418
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Ⅰ.はじめに
前腕義手のソケットは,従来から用いられているものとして,長断端にはsingle wall socket,55%以下にはdouble wall socket,35%以下の短断端にはsplit socketに倍動継手がある.いずれもソケット自体には懸吊の機能がないため,上腕部のフルカフ,ハーフカフ,三頭筋パッド,またソケットとそれらを結びつけるものとして,フレキシブルヒンジや金属性の継手を用いていた.
1959年,Heppらにより開発されたMünster型ソケットは,前腕短断端に用いられ,ソケット自体懸吊の機能を持つため画期的なソケットと考えられていたが,次のような欠点を持つことが明らかになってきた.つまり,ソケットの口が長軸と鋭角をなしているため長断端の切断手ではソケット着脱が困難なことや,肘の可動域が悪いことなどである.
1967年,Billockらによって開発されたNorthwestern University Supracondylar Suspension Technique Socket(以下N.W.U. ソケットと省略)は,本来,電動義手のソケットとして考案されたものであるが,前述のMünster型ソケットの欠点をある程度補うことができるものとして注目に値すると考えられる.
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