リハビリテーション
免荷式リフトを用いて手術後歩行訓練を行った脛骨近位部骨折
岡田 順
1
,
田口 潤智
,
堤 万佐子
,
藤田 悟
1宝塚リハビリテーション病院 リハビリテーション科
キーワード:
脛骨骨折
,
術後期
,
脊椎骨折
,
関節痛
,
歩行訓練
,
骨折-圧迫
,
患者の移動と持ち上げ
,
下橈尺関節
,
リフター
Keyword:
Postoperative Period
,
Tibial Fractures
,
Spinal Fractures
,
Arthralgia
,
Fractures, Compression
,
Moving and Lifting Patients
pp.1271-1275
発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017060215
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症例1:78歳女。7ヵ月前に右遠位橈尺関節障害のため関節形成手術を受けていた。今回、右脛骨近位部骨折を受傷し、観血的骨接合手術を受けた後、リハビリテーション(リハ)目的で当院転院となった。右手関節痛残存のため松葉杖使用が困難であったため、免荷式リフトPOPO(POPO)を用いた歩行訓練を開始した。その結果、右手関節痛は軽減し、訓練意欲も向上して独歩退院した。症例2:80歳男。右脛骨近位部骨折に対し観血的骨接合手術を受けたが、術後3日に転倒してTh12圧迫骨折を受傷し、胸腰椎コルセット着用後にリハ目的で当院転院となった。腰背部痛があり、体幹過負荷を来たす平行棒、両松葉をによる部分免荷歩行訓練は困難であったため、POPOを用いた歩行訓練を開始した。その結果、腰背部痛は改善し、訓練意欲も向上して独歩退院した。症例3:60歳男。左脛骨近位部骨折に対し観血的骨接合手術を受けた後、リハ目的で当院転院となった。うつ病にて約10年前から投薬治療中であり、両上肢への負荷増強に伴う疲労感により積極的な免荷歩行訓練が困難であったため、POPOを用いた歩行訓練を開始した。その結果、意欲が向上して訓練が進み独歩退院した。
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