Japanese
English
特集 合併症
片麻痺の重要な合併症としての肩手症候群(Shoulder-Hand Syndrome)について―31例の分析と文献的考察
Shoulder-hand syndrome as an important complication of hemiplegia.
上田 敏
1
,
三浦 聰雄
1
,
江藤 文夫
1
Satoshi Ueda
1
,
Toshio Miura
1
,
Fumio Eto
1
1東大病院リハビリテーション部
1Central Rehabilitation Service, University of Tokyo Hospital.
キーワード:
片麻痺
,
合併症
,
肩手症候群
Keyword:
片麻痺
,
合併症
,
肩手症候群
pp.363-372
発行日 1974年5月10日
Published Date 1974/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103136
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4年間に観察した脳卒中116例中20例(17.2%)に定型的肩手症候群を,7例(6.0%)に不全例をみた.このうち発症後1月以内に初診した40例中では定型例7(17.5%),不全例4(10.0%)であった.年齢は全例40歳以上で,年齢の高い者に多発する傾向を示した.男女,左右については有意の差はみられなかった.肩手症候群は麻痺の程度の重いものに起り易いことがあきらかにみられたが,発病後早い時期には麻痺の比較的軽いものにもみられた.脳卒中発症から本症発生までの期間は平均2.0~2.8月,発生から各種の治療による改善までの期間は平約3.1月であった この他に脳外科術後21例中2例(9.5%),その他2例に本症をみた
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