Japanese
English
特集 合併症
CPの股関節異常
Derangement of the Hip in Cerebral Palsy.
小川 英一
1
,
山田 勝久
1
,
今村 清彦
1
,
山形 裕昭
2
Eiichi Ogawa
1
,
Katsuhisa Yamada
1
,
Kiyohiko Imamura
1
,
Hiroaki Yamagata
2
1横浜市大整形外科
2神奈川県立ゆうかり園
1Department of Orthopedic Surgery, Yokohama University School of Medicine.
2Yukarien Hospital for the Crippled Children in Kanagawa.
キーワード:
股関節脱臼誘発因子
,
股関節脱臼発生年齢
,
造影像
Keyword:
股関節脱臼誘発因子
,
股関節脱臼発生年齢
,
造影像
pp.373-378
発行日 1974年5月10日
Published Date 1974/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103137
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
【抄録】 昭和38年から昭和48年までの11年間に神奈川県立ゆうかり園に入園したCP児544例についての股関節異常を調査し,その特長,発生要因,治療について検討した.股関節造影像より,単純レ線所見から推測するほど適合状態は悪くなく一般の先天股脱にみられる変化より軽度であること,外側偏位及び亜脱臼例では下肢の引き下げにより,関節嚢の拡張がみられることがわかった.脱臼関節では先天股脱と同様に前捻角過大がみられるが,頭体角が著明に増大しているものは比較的少ない.CP児の個々の経過を観察しえた101例について,単純レ線像,造影所見を検討し,その動態を明らかにすることによって,痙性脱臼の発生要因及び発生時点を調査した.CP児股関節脱臼の治療は,先ず発生防止にある.軟部組織に対する手術,神経切除衡,コロンナ手術等について比較検討した.
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.