Japanese
English
特集 合併症
関節拘縮の生化学
Biochemistry of Joint Contracture
五十嵐 三都男
1
Mitsuo Igarashi
1
1東京都養育院付属病院整形外科
1Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital Department of Orthopedic Surgery.
キーワード:
拘縮
,
生化学
,
コラーゲン
,
架橋
Keyword:
拘縮
,
生化学
,
コラーゲン
,
架橋
pp.355-361
発行日 1974年5月10日
Published Date 1974/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103135
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【抄録】関節の拘縮を生化学的にみた場合,結合織の基礎的知識がまず第一に必要であるので,それを詳説した.拘縮が起ると,関節嚢ばかりではなく,関節軟骨にも悪影響を及ぼすので注意しなければならない.拘縮の硬さを説明するためには,水分の変化,酸性ムコ多糖の変化のみでは不可能であり,コラーゲンの質的変化に原因を求めざるを得ない.幸いに近年のコラーゲンの化学の進歩はめざましく,この新知識にもとづいて,関節拘縮を説明する知見が得られ始めた所であり,コラーゲンの分子構造の変化及びその知見の発展によりこの日常重要な現象が容易に解決される日も近いことであろう.
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