特集 装具
座談会 装具の工夫と問題点―昭和48年11月13日,於医学書院
荻島 秀男
1
,
五味 重春
2
,
上田 敏
3
,
村田 秀雄
4
,
初山 泰弘
5
1東京都養育院付属病院リハビリテーション部
2東京都府中リハビリテーション学院
3東大病院リハビリテーション部
4兵庫県リハビリテーション整形外科
5国立身体障害センター整形外科
pp.303-316
発行日 1974年4月10日
Published Date 1974/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103123
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はじめに
荻島(司会) 今日はお忙しいところをお集りいただきましてありがとうございました.リハビリテーション医学,リハビリテーション医療がわが国でもだいぶ育ってまいりましたが,ある意味では,日本の土壌そのものが,リハビリテーションを育てにくい土壌なのかもしれません.その中で装具というものは,リハビリテーションの流れの中で非常に重要なパートを占めるものであり,リサーチ,デベロップメントおよびアプリケーションの流れがあるとしますと,質はともあれ,わが国はどちらかといえばアプリケーションのほうが先行したような気がします.そういう点を背景として,今日は装具について先生方にいろいろなご意見をおうかがいしたいと思います.
五味先生は先輩として,とくに脳性麻痺に関していろいろな装具を使ってこられましたが,従来の装具と最近の傾向と比較して,とくに考えていらっしゃるようなことがございましたら―.
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