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特集 脊髄損傷に対するリハビリテーション医療—実践と挑戦—
4 脊髄損傷リハビリテーション医療における尿路管理の実際
Clinical Practice of Urological Management in Spinal Cord Injury
小川 隆敏
1
Takatoshi Ogawa
1
1恵友病院泌尿器科
キーワード:
脊髄損傷
,
尿路管理
,
膀胱変形
,
β3刺激薬
,
間欠式バルーンカテーテル
Keyword:
脊髄損傷
,
尿路管理
,
膀胱変形
,
β3刺激薬
,
間欠式バルーンカテーテル
pp.541-546
発行日 2019年7月18日
Published Date 2019/7/18
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 脊髄損傷の尿路管理の目標は腎機能の保持と尿失禁の防止である.そのために,上部尿路合併症(有熱性尿路感染症,膀胱尿管逆流,水腎症)発生のリスクファクターを知り,それをコントロールする排尿方法の確立が重要である.筆者が経験した脊髄損傷症例295例で検討し,膀胱変形,コンプライアンスの低下,排尿筋括約筋協調不全(detrusor sphincter dyssynergia:DSD)が重要なリスクファクターであった.これらのリスクファクターをコントロールする手段として,β3刺激薬の導入,間欠式バルーンカテーテルや親水性カテーテルの普及などについて述べ,脊損尿路管理研修会についても言及した.
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