Japanese
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特集 対麻痺のリハビリテーションⅡ
脊髄損傷患者の褥創対策―主として手術療法を中心として
The Countermeasure for Decubitus Ulcers on Paraplegic Patient: Laying Stress on the Operation
木村 元吉
1
,
吉田 直政
2
Motokichi Kimura
1
,
Naomasa Yosida
2
1石巻赤十字病院整形外科兼リハビリテーション科
2吉田直政整形外科病院
1Department of Orthopedic Surgery & Rehabilitation of Isinomaki Rcd Cross Hospital.
2Yosida Naomasa Orthopedic Hospital.
キーワード:
筋シート化
,
体位転換
,
ベッドメーキング
,
車いす
,
三大褥創
Keyword:
筋シート化
,
体位転換
,
ベッドメーキング
,
車いす
,
三大褥創
pp.703-714
発行日 1973年7月10日
Published Date 1973/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102970
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【抄録】 近年におけるリハビリテーション技術の進歩は脊髄損傷の褥創対策向上に資するところきわめて大なるものがある.最良の褥創治療はその発生予防であることは言を待たない.この具現化の方途は一にかかって,受傷直後より社会復帰,そしてその後の一生を通じての一貫したリハビリテーション措置にある.われわれは,不幸にして発生した褥創,特に頻発する三大褥創(仙骨部,大転子部,および坐骨部)に対して,積極的に手術を施行し,良好な成績を得ているが,われわれの考案した術式自身がこの成績向上に大きな影響を及ぼしていると思うが,より以上にリハビリテーションに基盤をおいた術前・術後処置などの良否が成果の鍵を握っていると考える.
われわれは,かかる観点に立って,内外の術式改良の歴史的変遷,われわれの各部褥創手術術式,その成績,そして問題点,および術前・後のリハビリテーション管理などにつき,具体的に言及した.
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