Japanese
English
特集 片麻痺のリハビリテーションⅡ
片麻痺リハビリテーションの所要期間とゴールの予測について
Estimation of necessary hospitalization period and goal of hemiplegia.
平方 義信
1
Yoshinobu Hirakata
1
1日本成人病予防会温泉治療研究所
1Balneotherapeutic Research Institute of Kakeyu.
キーワード:
片麻痺の予後
,
片麻痺のゴール設定
,
治療所要期間
,
左片麻痺と失認症
Keyword:
片麻痺の予後
,
片麻痺のゴール設定
,
治療所要期間
,
左片麻痺と失認症
pp.175-182
発行日 1973年2月10日
Published Date 1973/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102868
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【抄録】 片麻痺リハビリテーションにおいて,予後の予測についての研究が必要である.従来痴呆,便失禁等の個々の症状について論じられて来たが,本来病変の拡がりとその修復の可能性がその基礎であり,これによって躯幹の平衡,健側での起立等の基本的な機能が得られ,かつ学習能力があるか否かにより左右される.左側片麻痺に夜間せん妄を中心とする特有の意識障害を有する例が,予後が不良であるという経験を「劣位半球症候群」として一括したが,個々の症状より,病巣の拡がりを示すこのような症候群として予後を観察すべきである.治療所要期間について,PERT/CPMを応用すると各病期の治療所要期間の計算が容易となる.平行棒訓練は全員の平均で16.34±10.11日であり,50日以上を要した例はいずれも歩行実用とならない例であった.全訓練期間は,76.45±59.23日であった.
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